NEWS
「職人精神」が工場の現場を支える ー 山東華盛ゴム・徐江明氏のストーリー
退役軍人から工場のメンテナンス担当者へ。かつて祖国の南部国境で任務に就いていた徐江明氏は、現在、山東華盛ゴム有限公司の設備部門主任として、持ち前の「職人精神」を胸に、現場の最前線で技術力を高め続けています。平凡に見える設備保守という仕事において、彼は新時代の産業労働者としての責任感と献身を体現しています。
2015年、当時29歳だった徐氏は、海軍航空レーダー部隊を退役後、山東華盛ゴムに入社。最初は一般の電気技師として現場に立ちました。大学ではメカトロニクスを専攻していたものの、卒業後すぐに軍に入隊したため、タイヤ製造設備に関する知識やスキルはゼロに等しかったといいます。
入社後は、軍で培った勤勉さと責任感を武器に、急速に職場に溶け込み、積極的に知識と技術を習得。理論の学習に力を入れながらも、先輩社員に謙虚に教えを乞い、理解から熟達へと段階的にスキルを磨きました。省エネ施策やコスト削減、設備改造、安全管理など、多岐にわたる業務に関わり、会社の中核を支える存在となっています。
ある日、工場内を巡回していた際に製造用ブラシに欠陥を発見。ブラシの毛がゴム部品に付着し、製品の品質に悪影響を与えていることが判明しました。その原因を突き止めた上で、チームとともにブラシを鉄製のカム構造に変更。この改善により、ゴム部品の汚染問題が解決され、製品の品質向上に大きく貢献しました。
「ほんの少しの設備改良が、製品の質に大きな違いを生みます」と語る徐氏。コスト削減と効率向上は、彼とそのチームの終わりなき追求テーマです。彼は長年にわたり、成形・加硫設備の定期点検を週ごとに実施し、小さな異常も見逃さず迅速に対処。日常業務では「予防第一、保全第二」の方針のもと、設備保全の強化やエリアごとの担当者配置、定期点検制度の導入などを推進してきました。
「設備の改造と改善を進め、稼働率の向上とトラブルの未然防止を徹底していきます。どんな困難にも挑み、常に新たな目標を掲げ、華盛ファミリーの一員として力を尽くし、企業にさらなる価値をもたらしたいと考えています。」
──山東華盛ゴム有限公司 設備部門主任・徐江明